【記事】施設やオフィスの屋内紹介ならドローン空撮!各業種ごとのプロモーション事例や活用方法についても解説
公開:2024.11.21
ドローン空撮
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ドローンと聞くと屋外で飛ばすイメージが強いかもしれませんが、屋内もドローンで撮影できることをご存じでしょうか?
実は、屋内でのドローン撮影は顧客に屋内を利用して貰う施設やサービスを展開している方におすすめのプロモーション手法の1つなんです。
ホテルやエンタメ施設、博物館、老人ホームのように、利用者が屋内で利用するサービスを展開中の競合他社が多い業種に効果的な手法として、さまざまな施設のプロモーションに使われています。
では、なぜドローンが屋内プロモーションに向いていると思いますか?そもそもどうやって屋内でドローンを利用すれば良いのかと疑問に思う方も多いでしょう。
本記事では、屋内でドローンプロモーションが効果的な理由や、実際にどのように映像が活用されているのかなどを解説します!
ホテルや不動産、結婚式場など屋内プロモーションならドローン
ホテルや不動産、結婚式場、博物館、旅館などに共通するのは「顧客が実際に自分でその場を訪れてサービスを享受するビジネスモデル」であるということです。
しかし、顧客としては利用したい施設の候補が複数あることが多いため、競合他社の中から自社が選ばれるよう魅力を強調する必要があります。
そんな屋内メインのプロモーション手法はマンネリしがちですが、実はこれらのプロモーションはドローンと相性抜群なんです。
では何故ドローンは相性が良いのか、その理由を解説します。
屋内のプロモーションでドローンが良いのは何故?
屋内でのプロモーションにドローンが適している理由は、従来の撮影方法では難しかった視点や動きを実現できるからです。
例えばスマートフォンの撮影であれば撮影できる視点や動きに制限がありますが、屋内をドローンが飛び交い撮影する映像はこれらの制限が無い状態で撮影できます。
また、屋内でドローンを操縦する際は航空法の適用外となるため、屋外でドローンを飛ばして撮影するよりも手続きが少なく短期間で撮影に臨みやすいのも特徴のひとつです。
手続き等の準備時間が少ない分、映像の演出やコンセプトなどの設計に時間を割くことができるのも屋内ドローンプロモーションの魅力であり、まるで自分がその場を歩いているような臨場感を満喫しながら視聴できる映像をより高品質で撮影できるのは、ドローンならではのプロモーション手法といえます。
屋内で飛ばすドローンは手のひらサイズのFPVドローンがメイン
ドローンと聞くと屋外で空飛ぶカメラとして使われている少し大きめの機体を想像する方も多いでしょう。屋内で撮影するドローンは屋外撮影とは逆に小さめの「FPVドローン」と呼ばれるドローンであり、大きさは手のひらサイズくらいの機体です。
FPVドローンは機体に搭載されたカメラの映像が映されるゴーグルを装着し、操縦者は自分で映像を見ながら操縦できます。一般的なドローン操縦よりも細かくドローンの動きを制御できるため、FPVドローンは狭い屋内や隙間などの撮影にはピッタリです。
視聴者に「そんな狭いところを通れるの?!」のような驚きを与えるダイナミックかつ繊細な映像を提供するため、プロモーションとしては欠かせない「印象的で記憶に残りやすい」形でアピールできます。
FPVドローンで屋内プロモーション動画を撮影するメリット
ドローンで撮影した屋内プロモーション動画は視聴者の記憶に残りやすく、「自分ごと」として捉えやすい映像を配信できます。
当然ですが、映像の内容を視聴者に忘れられてしまっては意味がありません。
例えばJR東海の「そうだ 京都、行こう。」のようなキャッチコピーは印象的であり、一度聞いたら頭に残りやすいですよね。キャッチコピーと一緒に配信されるコンテンツにより「ここに行きたい」と視聴者が自分ごととして意識するため、実際にアクションを起こしやすいです。
FPVドローンによる撮影は、自分がその場にいるような視点で映像を届けられます。撮影データを編集してより印象的な映像にすることで、自分ごととして意識しやすい動画を配信できるため、ドローンで屋内プロモーション動画を撮影するのはおすすめです。
ドローンで撮影した屋内プロモーション動画ってどんなもの?
何となくドローンで屋内プロモーション動画を撮影することが良いとは分かっても、実際にどんな風に撮影すればいいのかイメージしにくいですよね。
そこで、以下では実際にドローンで屋内プロモーション動画を撮影している動画を4つ紹介します!
屋内でのドローンを利用した撮影例①:実際に訪れた時のイメージをしやすい、施設の外観や内観のおすすめポイントや詳細を紹介
山形県の蔵王(ざおう)温泉にあるホテル樹林の内観や外観、おすすめエリアなどを紹介した動画では、実際の利用時をイメージできるようキャストが出演した状態でFPVドローンを使い撮影されています。
視聴者の目線でドローンが撮影したデータを空きにくい短時間の映像に編集しており、ホテルや旅館など自分が泊まる場所を決める上で「知りたい」「気になる」と思うような、以下の点について網羅しホテル樹林の魅力を一気に伝えている動画です。
- ホテル外観の雰囲気
- ホテル周辺の環境(自然が多いなど)
- ホテル内観がどんな雰囲気か
- 自由に使えるラウンジなどのスペースはあるか
- 利用者が使用できるサービス
- 実際に宿泊する部屋の様子や雰囲気
屋内でのドローンを利用した撮影例②:購入を検討中の方が、来訪前にイメージを膨らませられる施設の紹介
出典: 住宅博 家づくり応援チャンネル
形や体験として購入できるサービスではなくとも、雰囲気を伝えることで利用・購入しやすさが上がる施設の紹介にもドローンを使った屋内プロモーションは適しています。
例えばハウスメーカーとして注文住宅サービスを展開している住友林業の動画では、マイホームができた時のイメージを膨らませられるルームツアー動画を撮影しています。ホテル樹林の動画とは異なりドローンがゆっくりとモデルハウス内を巡り、視聴者が「この家に住みたい!」「この部分いいな」と思いやすいのが特徴です。
屋内でのドローンを利用した撮影例③:利用者が事前に医療施設・福祉施設の雰囲気を把握できる
同じようなルームツアー動画でも、老人ホームや介護施設など「視聴者の身内」が利用する施設のプロモーション動画としてもドローンが使われることは多いです。
競合他社と比較検討されやすいサービスを展開している場合、自社施設の魅力や利便性を分かりやすく、そして手早く伝えるためのプロモーション手法としても利用されています。
屋内でのドローンを利用した撮影例④:人物や行動を中心に撮影し、キャストやイベントの雰囲気・魅力をアピール
「プロモーション」にはさまざまな意味がありますが、芸能系では「プロモーションビデオ(PV)」のように使われることが多いです。 現役中高生によるユニットであるオンナノコズは、彼女たちならではの表現を強調したプロジェクトとして展開されています。
この動画は菊華高等学校という実際に存在する高校を舞台に、自分が同じ舞台にいるように錯覚しそうな視点でFPVドローンを使い撮影された動画です。
動画では所属タレント達ひとりひとりを紹介し、実際に彼女たちの年齢でしか表現できない瞬間を切り取りながらタレントとプロジェクト全体の魅力をアピールしています。
このようにキャストやグループの魅力を引き出したり、イベントの強みを紹介したりする際にもドローンを使うプロモーション動画は効果的です。
ドローン撮影の屋内プロモーション動画が効果的な業種
ドローンによる屋内プロモーション動画が効果的と分かっても、実際に自分の業種ではどんな風に活用すればいいかピンと来ない方も多いです。
そんな方がイメージしやすいよう、いくつかの業種ごとにドローンを使用した屋内プロモーション内容を簡単にご紹介します!
ホテル・旅館業
- 実際にホテルや旅館を利用している間、どんな雰囲気の空間を堪能できるのかを視聴者の目線で伝えるルームツアー風の動画が効果的です。
- 客室やレストラン、温泉施設のほか、屋外や旅館全体像、オーシャンビューなどを「映える」形で撮影することで、よりムーディーな雰囲気を満喫したい見込み顧客を集客しやすくできます。
ショッピングモール・観光施設・博物館など
- ドローンが視聴者の視点で館内を巡り、店舗や展示のレイアウトや施設の広さを分かりやすく紹介できます。
- 施設内でも特におすすめしたいポイントを強調して紹介する際にも効果的です。
不動産業
- 一戸建てから賃貸物件、ショールームなどさまざまな不動産施設の内観を短時間で分かりやすく紹介したい場合のルームツアーとして活用できます。
- 住宅展示場であれば配置された家具や屋内の雰囲気をユーザーの「知りたい」を満たす形で紹介し、販促に繋がりやすくします。
結婚式場・パーティールーム
- 新郎新婦が特別な1日を迎えるチャペルやバンケットホールなどがどのような雰囲気なのかを、キャスト出演ありの動画で情緒的に紹介できます。
- 実際に結婚式や披露宴を執り行っている際の全体像も映すことで、視聴者に「自分達もこんな結婚式を挙げたい」のように思わせ、自分ごと化することで相談や販促に繋がりやすくします。
工場・製造施設、オフィス、大学・専門学校
- 普段は関係者以外立入禁止のオフィスや生産ライン、ミーティングルーム、休憩室、食堂、教室、実験室などを安全性を保った上で雰囲気や利便性などを紹介できます。
- スタッフがどんな雰囲気で業務を行っているのかを分かりやすく伝えられるため、採用力や親しみやすさを強化したい場合におすすめです。
ドローンで撮影した屋内プロモーション動画はどう活用すべき?
ドローンで屋内プロモーション動画であっても、一般的な動画と同じようにさまざまな用途で活用できます。
特に使われやすい活用例としては、以下の3つです。
ホームページでの埋め込み
- どのSNSからアカウントを発見したとしても、最終的に情報のハブとして行き着くのはホームページ
- SNSは伝えたい情報を制限がある中でしか配信できないが、ホームページは制限なく情報を自由に伝えられる。
- ホームページに動画を掲載すれば商品・サービスの使い方をわかりやすく伝えながら企業やイベント、ブランドなどの魅力をアピールできる
- ホームページに訪れた人はSNSでは把握しきれない詳しい情報を知りたいと考える人やホームページを見ることで理解を深めたいと考える人が多いため、短時間で分かりやすく多くの情報を伝えるられる動画を埋め込むのはユーザーのニーズに合致しやすくなる。
YouTubeやSNSなどで投稿
「より多くのユーザーに視聴してもらいたい」と考えている場合は、YouTubeやSNSなどに動画を投稿するのがおすすめです。
SNSを使用している方であれば一度は「シェア」「いいね」などのアクションを行ったことがあるでしょう。これらのアクションが多いほど、投稿された動画は不特定多数のアカウントにおすすめとして表示されやすくなりユーザーのフォロワーなどにも拡散され再生数が伸びやすくなります。より多く再生数を回したい場合であれば、InstagramのリールやTikTokなど、縦動画に適した形で動画を投稿するのが良いでしょう。
ただし、各プラットフォームは動画の最大再生時間が決まっています。配信先に合わせて調整する必要があるため、注意しましょう。
LINE公式アカウントやメルマガでの配信
LINE公式アカウントやメルマガに登録するユーザーは、既にある程度はサービスや施設に興味を持っている状態です。この状態のユーザーを顧客にするには時間をかけ、自発的に利用したいと思えるよう教育する必要があります。
どちらもテキストや画像だけでも情報を配信できます。しかし、アメリカの調査会社『Forrester Research』の研究では「1分間の動画は一般的なWEBページの3600ページ分の情報量」と言われており、より効率的に情報を伝えたいなら動画が一番です。また、大抵のユーザーはスマートフォンで視聴するため、長文テキストよりは短時間の動画でパッと内容を把握しやすい傾向にあります。
登録者に動画を配信してユーザーの自分ごと化を促す場合はイベント参加を促す配信スケジュールを5日間や7日間で1日1回配信するなど、細かく区切って配信すると良いでしょう。
競合と差別化して屋内サービスをプロモーションするならドローン撮影!
ドローンで行う屋内プロモーションのメリットや実際どのように利用すべきかなどをご紹介しました。
例えば「マッサージ」「宿泊施設」「モデルハウス」など、顧客が実際に手に取れない無形のサービスを提供している業種は、どうしてもプロモーション手法がパターン化しがちです。
そして競合他社も多いため、いかに効果的なプロモーションを打つかが鍵となります。ドローンによる屋内プロモーションは、競合他社から一歩リードし自社サービスの魅力や強みを強調するのに最適なコンテンツです。
顧客に屋内で過ごして貰う時間が多いサービスを展開している事業者の方は、ぜひドローンを使い差別化に繋がる屋内プロモーションを検討してみてください!
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1等無人航空機操縦士資格保有
ドローンの可能性を広げるため、有益な情報の発信や飛行に関する情報をお届けします。人手不足の解決や、実現不可能だったことを実現していく可能性を秘めたドローンを様々な方へ理解いただき、有用性を実感できるようなメディアにします。