ドローンスクールや資格を認定する団体DPAとは?事業の概要をご紹介

公開:2024.09.20 

資格取得

ドローンスクール

ドローンスクールや資格を認定する団体DPAが飛ばすドローン機体

Contents

ドローン資格を取得できるスクールを探すとDPAという団体名が出てくるけれど、どのような活動をしているのかよくわからず信頼できるのか判断しにくいと感じている人はいませんか?

この記事では、DPAの概要からどのような事業を行っているのかまで詳しく解説します。

DPAって何

ドローンスクールや資格を認定する団体DPAの外観の雰囲気

DPAとは正式名称を一般社団法人ドローン操縦士協会といい、英語の名称であるDrone Pilot Associationの頭文字を取って略称をDPA(ディーパ)としているのです。

DPAの概要は以下の通りです。

項目概要
代表者代表理事 吉野次郎
所在地〒153-0064 東京都目黒区下目黒1丁目8-1 目黒アルコタワー7F
設立日2016(平成28)年 6月15日
目的ドローン操縦士の技術・技量の健全な発展を図り、航空の安全確保につとめ当該技術・知識の普及と諸般の調査研究を行う
基本方針1.ドローン航空の安全文化を構築する
2.環境・衛生・人命救助・警備等各分野とドローン航空の発展との融合、調和を図る

ドローン技術が発展するとともに、さまざまな課題が出てきます。DPAはそのスムーズな解決を図るため、さまざまな事業を展開しています。

参考:DPA「協会概要」

DPAが行うドローンについての事業とは?

DPAが行うドローン事業で点検、空撮、測量等を行なっている風景

DPAドローンについてどのような事業を行っている団体なのでしょうか。

4つご紹介します。

資格認定事業

PAが行う資格取得に関するドローン事業

DPAは「個人や企業が最先端で安全なドローンを活用できる環境整備」を目的として、2017年から資格認定事業を行っています。

DPAが認定する資格を2つご紹介します。

ドローン操縦士回転翼3級

ドローン操縦士回転翼3級とは、回転翼航空機の飛行に必要な基礎知識と操縦する基本技術を認定する資格です。

ドローン操縦士回転翼3級資格の概要は以下の通りです。

項目概要
対象者ドローン操縦の初心者
認定要件・年齢が15歳以上
・視力が両眼で0.7以上で片目0.3以上(矯正でも可)
・赤色、青色、黄色の識別ができる
・10時間以上の飛行経験を持つ
・実用知識(学科)・技能(実技)試験に合格している
・オンライン講座「安全運航管理基礎講座」を受講・修了している
認定内容・ドローンを安全に飛行させるために必要な基礎知識
・ドローンを安全に操縦する基本技能
認定資格の有効期限2年間(更新手続きには更新費用¥12,000がかかる)

ドローン操縦士回転翼3級資格DPA資格認定校で取得する必要があるため、詳細や資格難易度を知りたい場合はホームページから各認定校に問い合わせをしてみましょう。

ドローン操縦士回転翼3級インストラクター

ドローン操縦士回転翼3級インストラクターとは、回転翼航空機の実地を講習するための技能と、座学・実地を講習する際に必要な基礎知識を認定する資格です。

ドローン操縦士回転翼3級インストラクターの資格の概要は次の通りです。

項目概要
認定要件・18歳以上である
・視力が両眼で0.7以上で片目0.3以上である(矯正でも可)
・赤色、青色、黄色の識別ができる
・ドローン操縦士回転翼3級の資格を取得している
・50時間以上の飛行経験を持つ
・ドローン操縦士回転翼3級の実用知識(学科)、技能(実技)を講習する際に必要な基礎知識を持つ
・ドローン操縦士回転翼3級の技能(実技)を講習するための技能を持つ
認定内容・ドローン操縦士回転翼3級の実地を講習するための技能
・ドローン操縦士回転翼3級の座学、実地を講習する際に必要な基礎知識
認定資格の有効期限2年間(更新手続きには更新費用¥12,000がかかる)

ドローン操縦士回転翼3級取得した後、DPA資格認定校でドローンの安全な飛行のための知識や操縦技術を教える仕事をしたいと感じた人は、ドローン操縦士回転翼3級インストラクターの資格を取得するのがおすすめです。

DPA以外の団体が認定するドローン民間資格についても知りたい方は、次の記事もご覧ください。

【初心者向け】ドローン操縦に資格は必要?知っておきたいドローンスクールや民間資格の基本 – ドローンHUB (drone-hub.net)

参考:DPA「資格認定事業」

参考:DPA「よくある質問」

コンサルティング事業

PAが行う「コンサルティング」に関するドローン事業の風景

DPAドローン事業で「豊富なコンサルティング経験を持つパートナーと協力」してコンサルティング事業を行っています。

具体的にはアドバイザー、人材サポート、運用サポート、技術提供を4つの柱としドローンに関する総合支援しています。

DPAのコンサルティングは以下の流れで行われます。

  1. ヒアリング
  2. 企画提案
  3. 要件整理
  4. 計画作成
  5. 実施

今までDPAがどのようなコンサルティングを行ってきたか知りたい人は、ホームページで自社と似た事例がないかを確認してみましょう。

参考:DPA「コンサルティング事業」

シンクタンク事業

PAが行う「シンクタンク事業」に関するドローン事業の風景

DPAではドローンについてのシンクタンク事業も行っています。

シンクタンク事業では、具体的には以下の3つのサービスを展開しています。

項目概要
政府や官公庁との活動・政府官民協議会(小型無人機に係る環境整備)
・国土交通省・経済産業省ワーキンググループ(操縦者・運航管理者の技能確保)
・ドローン操縦士回転翼3級普及委員会
・ドローン操縦士回転翼2級検討委員会(目視外飛行)
・新領域研究会
調査機関との連携・DPA会員向けのドローン市場動向発表セミナー開催
・海外ドローン視察ツアーの紹介
コンサルティングドローン事業に関するコンサルティング

DPAや政府や官公庁、調査機関などさまざまな機関と連携しながらドローン技術の健全な発展のために力を尽くしているのがわかります。

参考:DPA「シンクタンク事業」

アライアンス事業

PAが行う「アライアンス事業」に関するドローン事業の風景

DPAでは、地域が抱える課題をドローンをはじめとするIoTなどの最先端技術の活用で解決するのを目的として、地方自治体と各種の協定を結んでいます。

災害時にドローンによる協力をするという内容が多いのですが、地域振興を目的とした協定もあります。また東京海上日動火災保険株式会社と連携し、ドローン飛行時に発生した事故による被害者救済を目的とした「DPAドローン総合保険制度」を開発し、提供しています。

DPAはこれからもドローン技術の置かれた状況や将来像を見極め、さまざまな団体と連携していくことでしょう。

参考:DPA「アライアンス事業」

DPA認定するドローンスクール

DPAが認定するドローンスクール

DPAが行う資格認定事業で、受講生が資格を取得する場になるのがDPAが認定するドローンスクールです。

DPAの認定校になるためには、次の条件をクリアする必要があります。

  • ドローン操縦士の技術認定基準をクリアする
  • 施設内に10m×10m、天井高5mのコート2面がある

DPAではドローンスクール認定する際、受講生が少しでも良い環境でドローン技術を身に着けられるように配慮しているのがうかがえます。

 

2024年9月現在、DPA認定されているドローンスクールの概要は以下の通りです。

北海道地方スカイテックドローンアカデミー北海道校「ビジネスコース」の3日間で上空からの斜め下方移動などの発展的な操縦や8の字飛行などの応用的操縦が学べる・一般:231,000円
・学生:99,000円
東北地方南進測量ドローンスクール3日間で時間をかけてレクチャーしていくので、無人航空機を安全に飛行させる基礎技術・安全管理が身につく250,000円
DroneWorkSystemトレーニングセンター ドローンスクールいわき・「ドローン操縦士回転翼3級取得」「関連5項目」「国交省飛行許可申請」をセットにしたコースなので国交省へ飛行許可申請を行った際に技能・知識の審査が免除される
・最短2日で資格が取得できる
220,000円
DroneWorkSystemトレーニングセンター ドローンスクール山形鶴岡・「ドローン操縦士回転翼3級取得」「関連5項目」「国交省飛行許可申請」をセットにしたコースなので国交省へ飛行許可申請を行った際に技能・知識の審査が免除される
・最短2日で資格が取得できる
220,000円
関東地方ドローンスクール東京グループ ドローンスクールお台場・お台場・新宿・渋谷・横浜で開催中の「ドローン操縦体験会&説明会」に無料で参加できる
・飛行時間は10時間以上
・講習期間は2日間~5日間
275,000円
ドローンスクール東京グループ ドローンスクール新宿・お台場・新宿・渋谷・横浜で開催中の「ドローン操縦体験会&説明会」に無料で参加できる
・飛行時間は10時間以上
・講習期間は2日間~5日間
275,000円
ドローンスクール東京グループ ドローンスクール横浜・お台場・新宿・渋谷・横浜で開催中の「ドローン操縦体験会&説明会」に無料で参加できる
・飛行時間は10時間以上
・講習期間は2日間~5日間
275,000円
ドローンスクールジャパン千葉佐倉校初心者で最短4日間、10時間の飛行経験者なら最短2日間でドローン操縦士回転翼3級が取得できる要問い合わせ
ドローンスクールジャパン埼玉三郷校・対象者は10時間以上の飛行経験者
・4方向の飛行訓練や「8の字飛行」など、産業用ドローン操縦士に必要な20種類の技能が2日間で習得できる
220,000円
DS東京立川校・初学者は最短3日、10時間以上の飛行経験者は最短2日でドローン操縦士回転翼3級が取得できる
・2024/10/31までの申込で価格が165,000円になるキャンペーン中
・無料体験あり
・初学者:275,000円
・経験者:220,000円
ドローンマスターズスクール埼玉浦和校・無料説明会あり
・正面以外のホバリング、飛行の組み合わせや8の字飛行など、業務を実施するために必要な30種類の操縦技能を2日間で習得できる
220,000円
ドローンマスターズスクール茨城つくば校・無料説明会あり
・正面以外のホバリング、飛行の組み合わせや8の字飛行など、業務を実施するために必要な30種類の操縦技能を2日間で習得できる
220,000円
ドローンスクール埼玉春日部校・対象者は10時間以上の飛行経験者
・基本的なドローン操縦技術や8の字旋回飛行など、産業用ドローン操縦士に必要な20種類の技能が2日間で習得できる
220,000円
ドローンスクールJWEDA埼玉戸田校・無料操縦体験コースあり
・屋内練習場のため天候に左右されずに受講できる
・講習期間は3日間
・基本飛行形態+追加飛行形態:200,000円
・基本飛行形態:180,000円
ドローンスクール東京練馬校・受講条件は同校のベーシックコース卒業、10時間以上の飛行
・講習期間は2日間
220,000円
ドローンビジネススクール神奈川校・無料操縦体験会あり
・完全屋内型の講習施設
・10時間の飛行経験があり同校のオープンコース卒業者は最短2日でドローン操縦士回転翼3級が取得できる
要問い合わせ
ドローンスクール東京グループ ドローンスクール千葉幕張・お台場・新宿・渋谷・横浜で開催中の 「ドローン操縦体験会&説明会」に無料で参加できる
・飛行時間は10時間以上
・講習期間は2日間~5日間
275,000円
CSPドローンスクール千葉幕張・セントラル警備保障のドローンスクール
・社外講習をしているかどうかは要問い合わせ
要問い合わせ
ドローンスクール東京グループ ドローンスクール木更津・お台場・新宿・渋谷・横浜で開催中の「ドローン操縦体験会&説明会」に無料で参加できる
・飛行時間は10時間以上
・講習期間は2日間~5日間
275,000円
ドローンスクール東京グループ ドローンスクール埼玉レイクタウン・お台場・新宿・渋谷・横浜で開催中の「ドローン操縦体験会&説明会」に無料で参加できる
・飛行時間は10時間以上
・講習期間は2日間~5日間
275,000円
中部地方ドローンスクール愛知豊田校・入校資格は16歳以上
・国家ライセンス準備コースで3日間の講習を受けるとドローン操縦士回転翼3級が取得できる
300,000円
DSA なごのキャンパス・ドローン操縦経験10時間以上の人が対象
・8の字旋回やカメラ撮影など、産業用ドローン操縦士に必要な20種類の技能が2日間で習得できる
220,000円
DSA岐阜校・円移動や四角移動などドローン操縦士に必要な25種類の技能が4日間で習得できる
・8の時旋回やカメラ撮影など、産業用ドローン操縦士に必要な20種類の技能が習得できる
352,000円
ドローンスクールジャパン愛知名古屋校・ビジネスコースでドローン操縦士回転翼3級が取得でき同校のフライトコース受講後におすすめ
・空撮や赤外線カメラ撮影などに必要な20種類の技能を習得できる
220,000円
DroneWorkSystemトレーニングセンター ドローンスクール新潟村上・「ドローン操縦士回転翼3級取得」「関連5項目」「国交省飛行許可申請」をセットにしたコースなので国交省へ飛行許可申請を行った際に技能・知識の審査が免除される
・最短2日で資格が取得できる
220,000円
近畿地方ドローンマスターズスクール兵庫姫路校・無料体験会あり
・DPA3級取得コースでドローン操縦士回転翼3級が取得でき講師と1対1の完全個別指導
・講習料金にはドローン操縦士回転翼3級申請費用を含む
327,800円
ドローンマスターズスクール大阪校・無料体験会あり
・DPA3級取得コースでドローン操縦士回転翼3級が取得でき講師と1対1の完全個別指導
・講習料金にはドローン操縦士回転翼3級申請費用を含む
327,800円
操学舘 ドローンスクール・民間資格取得コースドローン操縦士回転翼3級が取得できる
・1日5時間受講の場合4日間で資格が取得できる
・コース受講期間中は機体同時購入特典として機体本体価格10%相当の付属品をプレゼントしてもらえる
330,000円
ドローンスクール東京グループ ドローンスクール四日市・お台場・新宿・渋谷・横浜で開催中の「ドローン操縦体験会&説明会」に無料で参加できる
・飛行時間は10時間以上
・講習期間は2日間~5日間
275,000円
ドローンスクール東京グループ ドローンスクール大阪なんば・お台場・新宿・渋谷・横浜で開催中の「ドローン操縦体験会&説明会」に無料で参加できる
・飛行時間は10時間以上
・講習期間は2日間~5日間
275,000円
中国地方ドローンマスターズスクール岡山北校・無料体験会あり
・DPA3級取得コースでドローン操縦士回転翼3級が取得でき講師と1対1の完全個別指導
・講習料金にはドローン操縦士回転翼3級申請費用を含む
327,800円
ドローンマスターズスクール島根松江校・無料体験会あり
・DPA3級取得コースでドローン操縦士回転翼3級が取得でき講師と1対1の完全個別指導
・講習料金にはドローン操縦士回転翼3級申請費用を含む
327,800円
D-WOLFドローンスクール・3日間ライセンスコースでドローン操縦士回転翼3級が取得できる
・仕事でドローン操縦を行う人に必要な応用技能を学べる
198,000円
ドローンスクール東京グループ ドローンスクール下関・お台場・新宿・渋谷・横浜で開催中の「ドローン操縦体験会&説明会」に無料で参加できる
・飛行時間は10時間以上
・講習期間は2日間~5日間
275,000円
四国地方S-lab Drone School・DPAライセンスコース(基本飛行形態)でドローン操縦士回転翼3級が取得できる
・講習期間は4日間
217,800円
九州・沖縄地方ドローンスクール福岡・5日間のドローンインストラクター講習を受講するとドローン操縦士回転翼3級インストラクターが取得できる
・ドローンインストラクター講習はドローン操縦士回転翼3級を取得した人のみ受講可能
要問い合わせ
ドローンスクールジャパン佐賀鳥栖校・3日間の回転翼3級コース、2日間の回転翼3級コース(経験者)でドローン操縦士回転翼3級が取得できる
・対象者は年齢15歳以上、10時間以上の飛行経験がある人
・回転翼3級コース:250,000円
・回転翼3級コース経験者:180,000円
ドローンスクール明光社・3日間のビジネスコースでドローン操縦士回転翼3級が取得できる
・屋内施設あり
・年齢、視力などの受講条件あり要確認
286,000円

同じDPAが認定しているドローンスクールでも、コースや学べる内容、学費は学校によって違いがあるのを覚えておきましょう。

参考:DPA「全国各地DPAスクール(DPA正会員:DPA認定校)」

まとめ

DPAが認定するドローンスクール

DPAとは一般社団法人ドローン操縦士協会といい、英語の名称であるDrone Pilot Associationの頭文字を取って略称をDPA(ディーパ)としており、ドローン技術の発展と安全な運用のためさまざまな活動をしています。

この記事も参考にして、ぜひDPAがどのような団体であるのか理解を深めてみてください。

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この記事を書いた人

1等無人航空機操縦士資格保有

ドローンの可能性を広げるため、有益な情報の発信や飛行に関する情報をお届けします。人手不足の解決や、実現不可能だったことを実現していく可能性を秘めたドローンを様々な方へ理解いただき、有用性を実感できるようなメディアにします。

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