ドローンの国家資格の難易度とは?勉強時間の目安もご紹介
公開:2024.11.13
資格取得
ドローンスクール
Contents
仕事でドローンを特定飛行させたいので国家資格を取得したいけれど、難易度が高いのではないかと感じなかなか一歩踏み出せないでいる人はいませんか?
この記事では、ドローンの国家資格の難易度から勉強時間の目安まで詳しく解説します。
ドローンの国家資格とは?
ドローンの国家資格の正式名称は無人航空機操縦者技能証明と言い、できることに応じて資格の区分が一等無人航空機操縦士、二等無人航空機操縦士にわかれています。
一等無人航空機操縦士を取得すると、立入管理措置をすることなく行う特定飛行のカテゴリーⅢ飛行ができるようになります。
一方二等無人航空機操縦士を取得すると、立入管理措置をした上で行う特定飛行のカテゴリーⅡ飛行ができるようになります。
無人航空機操縦者技能証明は以下の流れで取得できます。
民間資格との違いや手続きの流れを把握しておくことで、合格への道のりもスムーズになるでしょう。
ドローンの民間資格についても詳しく知りたい方は、次の記事もごらんください。
【初心者向け】ドローン操縦に資格は必要?知っておきたいドローンスクールや民間資格の基本 – ドローンHUB
参考:無人航空機レベル4ポータルサイト「無人航空機操縦者技能証明」
ドローンの国家資格の難易度とは
ドローンの国家資格である無人航空機操縦者技能証明は、どのくらいの難易度を持つ資格なのでしょうか。
学科試験と実地試験にわけてご紹介します。
学科試験の難易度
学科試験については、一等試験・二等試験とも「合格基準」が公開されており、一等試験の合格基準を満たす正答率は90%程度、二等試験は80%程度となっています。
一方一等試験・二等試験とも「サンプル問題」が公開されているため、これを解くと現状自分がどのくらい正答できるかがわかる仕組みです。
まずは試験のサンプル問題を解き、現在の実力から自分にとっての難易度を推測してみましょう。
実地試験の難易度
実地試験の合格基準は以下のように定められています。
項目 | 概要 |
---|---|
一等実地試験 | 100点の持ち点からの減点式採点法とし、各試験科目終了時に、80点以上の持ち点を確保した受験者を合格とする |
二等実地試験 | 100点の持ち点からの減点式採点法とし、各試験科目終了時に、70点以上の持ち点を確保した受験者を合格とする |
一等・二等とも減点式採点法で「減点適用基準」がそれぞれ公開されているため、あらかじめ内容を確認すると自分が試験でどのくらい減点されそうなのかがわかります。
「減点適用基準」の内容をスクールなどでよく指摘されている場合、合格がその分だけ難しくなると考えましょう。
参考:無人航空機操縦士試験「回転翼航空機(マルチローター)」
ドローンの国家資格取得に必要な勉強時間
ドローンの国家資格取得に必要な勉強時間はどのくらいなのでしょうか。
まず学科試験については国土交通省のホームページに掲載されてある、「登録講習機関の教育の内容等の基準等を定める告示」に登録講習機関が実施する必要のある講習時間が定められているので、この時間以上は勉強をしなければなりません。
具体的な時間は以下の通りです。
1.無人航空機操縦者の心構え 2.無人航空機に関する規則 | 2.無人航空機のシステム | 3.無人航空機の操縦者および運航体制 | 4.運航上のリスク管理 | 合計時間 | |
---|---|---|---|---|---|
一等無人航空機操縦士初学者向け講習 | 3時間以上 | 5時間以上 | 6時間以上 | 4時間以上 | 18時間以上 |
二等無人航空機操縦士初学者向け講習 | 3時間以上 | 3.5時間以上 | 2時間以上 | 1.5時間以上 | 10時間以上 |
一等無人航空機操縦士経験者向け講習 | 1時間以上 | 2時間以上 | 4時間以上 | 2時間以上 | 9時間以上 |
二等無人航空機操縦士経験者向け講習 | 1時間以上 | 1.5時間以上 | 1時間以上 | 0.5時間以上 | 4時間以上 |
講習時間以外に自分に必要な自習時間を加えて勉強時間の目途をつけるとよいでしょう。
一方実地試験については、日頃の飛行で減点適用基準の指摘が多いほど練習時間は増加することとなります。
自分が減点基準にある項目を、どのくらいの時間練習すれば克服できそうかを考えてみましょう。
ドローンの国家資格取得は独学でも可能?
ドローンの国家資格は、独学でも取得できるのでしょうか。
無人航空機レベル4ポータルサイトに「登録講習機関での受講を経ることなく指定試験機関で受検も可能」と記載があるため、独学でも資格取得自体は可能です。
しかし学科試験や実地試験の難易度がそれなりにあることと、講師に今できないことを客観的に指摘してもらえることを考えると費用をかけてもスクールで勉強した方がスムーズでしょう。
自分がアクセスしやすいエリアで、受講しやすい時間帯に開講しているスクールを選び着実に資格を取得するのがおすすめです。
参考:無人航空機レベル4ポータルサイト「無人航空機操縦者技能証明」
まとめ
ドローンの国家資格の難易度は、ホームページで合格基準や減点基準が公開されているため、自分にとってどのくらいの難易度があるのかを把握しやすくなっています。
この記事も参考にして、ぜひドローンの国家資格を取得してみてください。
記事一覧に戻るこの記事を書いた人
1等無人航空機操縦士資格保有
ドローンの可能性を広げるため、有益な情報の発信や飛行に関する情報をお届けします。人手不足の解決や、実現不可能だったことを実現していく可能性を秘めたドローンを様々な方へ理解いただき、有用性を実感できるようなメディアにします。