DJI AVATA2の包括申請方法!ゴーグルつける場合は必須?

公開:2024.05.22  更新日:2024.05.23

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AVATA2包括申請方法

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2.4GHz帯での飛行を可能として注目されているDJI製のAVATA2の包括申請方法をご紹介いたします。FPVドローンはゴーグルをつけて撮影することがほとんどだと思いますので、目視外飛行での飛行が基本となります。その際円滑に飛行できるよう包括申請を行いましょう。

DJI AVATA2は2.4GHz帯での飛行が注目されますが、通常のマイクロドローンではホバリングができない機体がほとんどです。

筆者も購入し使用しておりますが、AVATA2はホバリングができ、GPSも効くため、飛行がとても安定しています。FPVドローン(マイクロドローン)で撮影したい映像があったが技術の習得がハードルになってしまっていたことも多くありましたが、AVATA2の発売でFPVドローンの敷居が下がったのではないかと感じております。

そんな注目されているAVATA2のDIPSでの包括申請の方法をご紹介します。

 

包括申請ってそもそも何?という方は下記記事を一度ご覧ください。

個人のドローン包括申請でできることは?申請前の準備リストも一挙公開!

機体を購入してからまずやること

STEP1 まずは機体登録

機体を購入したらまずやらなければいけないことは、機体登録です。

2022年6月より100g以上のドローンには全て機体登録が必須になっております。

機体登録は必ず行ってください。航空法違反になってしまいます。

機体登録がわからない人は下記も参考に機体登録を行ってみてください。

https://www.mlit.go.jp/koku/drone/

DIPSにログインした後こちらから機体登録を行います。

機体登録説明

機体登録説明

登録が済んだ後に手数料等の納付が終了すると機体登録は完了です。機体登録後、機体への登録番号の掲示とリモートIDの登録を忘れずに完了させてください。
ここまで済ませばカテゴリーⅠ飛行は可能となります。AVATA2の操作に慣れたい人はゴーグルを使用せず機体を目視した状態で飛行を行えます。

ゴーグルをつける場合は目視外飛行となりますので、包括申請が必要となります。目視外飛行を行う方は下記手順で進めていきます。

STEP2 機体情報の編集(基本情報)

飛行許可・承認メニュー内、「無人航空機情報の登録・変更」にて機体のスペック等を追加していきます。(追加基準の編集)

ここから細かく入力情報をご説明します。あくまでも申請の参考としていただき説明書等をご覧いただきご自身で正しい情報を把握し、入力をしていくようにしてください。

Ⅰ.機体の登録

機体追加で自動的に設定されていため入力不要

Ⅱ.自作機に関する情報

いいえ:自作機ではないので入力不要

Ⅲ.ホームページ掲載無人航空機の改造に関する情報

いいえ:改造していないので入力不要(改造している人はその情報が必要になります)

Ⅳ.型式認証無人航空機又は個別の機体認証無人航空機に関する情報

いいえ:こちらには該当しません

Ⅴ.基準適合性に関する情報(一般)

すべて”適”のまま

Ⅵ.基準適合性に関する情報(遠隔操作関係)

すべて”適”のまま

Ⅶ.基準適合性に関する情報(自動操縦関係)

すべて”適”のまま

Ⅸ.機体仕様に関する資料提出

写真の添付が必要となります。以下を参考にご自身の機体を撮影し、添付してください。

①機体の正面写真

②機体の側面写真

③機体の上面写真

Ⅹ.操縦装置に関する情報

①操縦装置名称
ゴーグル、モーションコントローラー
※送信機もあれば、FPV送信機をプラスして記載

②製造者名
DJI

③設計図又は写真
上記の「1.操縦装置名称」で入力したものをすべて一緒に撮影し添付してください

Ⅺ.機体の運用限界に関する情報

次に機体の情報を入力していきます。機体の情報はAVATA2の取扱説明書等をご確認ください。

1~6は取扱説明書から必要な数値を転記(5.最大積載可能重量は、取り扱い説明等に記載はありませんにチェック)

①最高速度(km/h)
97.2km

②最高到達高度(m)

5,000m

③電波到達距離(m)
10,000m

④飛行可能風速(m/s以下)
10.7m/s以下

⑤最大積載可能重量
取り扱い説明等に記載はありませんにチェック

⑥最大使用可能時間(分)
23分

⑦上記以外の項目がある場合に記入
特に記入の必要がなければ未記入

⑧取扱説明書
AVATA2の取説PDFを公式からダウンロードし、その中で必要そうな、P.1,10,23,24,84~92を抜粋して添付
もしくはダウンロードした取説PDFを圧縮し容量内に収まるようにしていただき全てを添付してください。後者の方が間違いはないですね。

Ⅻ.飛行させる方法に関する情報

1.飛行させる方法
モード1かモード2でご自身が飛行させる方法を選択、もしくはその他を選択し、”モード1,2,3選択機能あり”と入力してください。この場合は取扱説明書(その他の場合)にはFPV送信機の取説PDFを添付が必要になります。

STEP3 操縦者の登録

機体登録した後は操縦者の登録も行わなければいけませんので、機体の操縦者に追加することを忘れずに行ってください。

STEP4 飛行許可・承認の申請書を作成するから新規申請

ここまでで包括申請に必要な下準備は整いましたので、飛行許可・承認の申請を進め包括申請を行っていきます。

飛行許可・承認の申請(包括申請)については下記に詳細を記載しております。より詳細に知りたい方は別の機体での説明になりますが下記を参考にしてください。
https://drone-hub.net/column/82/

AVATA2で特別な申請はありませんが、注意点や補足ポイントを紹介します。

①AVATA2は灯火装置が標準ではついておりませんので夜間飛行については灯火装置を付けなければ申請が不可です。

②目視外飛行の申請に必要となる、機体追加基準資料の「機体の位置や異常の有無等の表示が確認できる資料」についてはゴーグルとスマホを繋ぎ「DJI FLY」のアプリを起動させ、一番最初のプロフィール画面から「ドローンを探す」を選択すると現在地のマップが表示されます。こちらをスクショし、添付しました。

以上がAVATA2を包括申請する際に必要な手順となります。

包括申請をしたことある人であれば基本的には問題ないかと思いますが、はじめて包括申請をする方は包括申請についてを詳細に理解してから進めていただけると良いかもしれません。

包括申請を行いAVATA2を思う存分に飛ばしてドローンライフを楽しみましょう。

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この記事を書いた人

1等無人航空機操縦士資格保有

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