農薬散布ドローン機種比較2026|DJI Agrasシリーズほかおすすめモデル徹底解説

公開:2026.05.18 

農薬散布

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農薬散布ドローンの導入を検討するとき、「どの機種を選べばいいのか」は最初にぶつかる大きな悩みです。2026年現在、DJIをはじめXAG・ヤマハ・クボタなど国内外のメーカーが多数の機種を展開しており、搭載量・作業幅・バッテリー持ち・価格など比較ポイントが多岐にわたります。この記事では主要機種のスペックと特徴を整理し、規模・用途・予算別の選び方まで解説します。

農薬散布ドローン選びで重要な4つのポイント

タンク容量(搭載量)

1回の飛行で散布できる薬液量を決める最重要スペックです。小型機(10L以下)から大型機(40L以上)まであり、農地規模・作物種別に合わせて選びます。

  • 5〜10L:小規模農家・水田2〜3枚程度の効率化向け
  • 16〜20L:中規模農家・標準的な選択肢
  • 30〜50L:大規模農地・散布代行事業者向け

作業幅と飛行速度

1時間あたりの作業面積(ha/h)は「作業幅 × 飛行速度」で決まります。大型機ほど1フライトあたりの作業面積が広く、圃場移動の回数を減らせます。散布代行業として収益を上げるなら、作業効率(ha/h)を最優先で比較することが重要です。

バッテリー稼働時間と充電時間

農薬散布は田植えや収穫に合わせた繁忙期に集中します。1日に多くの圃場をこなすには、バッテリー交換・充電のサイクルが作業効率を左右します。複数バッテリーのローテーションや急速充電対応の有無を確認してください。

自律飛行・障害物回避機能

RTK(リアルタイムキネマティック)測位を使った高精度な自律飛行や、電線・電柱・樹木などの障害物回避センサーの有無が安全性と作業精度に直結します。圃場ごとに飛行ルートを記録・再利用できる機能があると、次回散布時の準備時間を大幅に短縮できます。

DJI Agrasシリーズ(世界シェアNo.1)

中国・DJI社の農業用ドローンブランド「Agras」は、農薬散布ドローン市場で世界最大のシェアを持ちます。日本国内でも導入実績が最も多く、部品調達・修理対応・教習環境が充実しています。

DJI Agras T10(エントリーモデル)

項目 スペック
タンク容量 8L(液体)/ 8kg(粒剤)
最大作業効率 約1ha/10分
作業幅 約4〜5m
機体重量 約24.8kg(バッテリー含む)
参考価格 60〜80万円前後

小〜中規模農家の自家散布や、初めてドローン散布を導入する方に適したエントリーモデルです。軽量で取り回しがよく、操縦技術を習得しながら使えます。

DJI Agras T25(スタンダードモデル)

項目 スペック
タンク容量 25L(液体)/ 30kg(粒剤)
最大作業効率 約21ha/h
作業幅 約7m
障害物回避 前方・後方・上方センサー搭載
参考価格 130〜160万円前後

中〜大規模農家や散布代行業者にとってコストパフォーマンスが高いモデルです。T10の約2倍以上の作業効率を持ちながら、価格は2倍程度に抑えられています。日本国内での導入シェアが最も高い機種のひとつです。

DJI Agras T50(フラッグシップモデル)

項目 スペック
タンク容量 50L(液体)/ 70kg(粒剤)
最大作業効率 約43ha/h
作業幅 約9m
特徴 デュアル噴霧システム・全方位障害物検知
参考価格 280〜350万円前後

大規模農地・農薬散布代行事業者向けの最上位モデルです。1台で1日に広大な面積をカバーでき、散布代行ビジネスの収益性を最大化したい方に向いています。高額ですが、補助金を活用することで初期費用を抑えられます。

XAG(エックスエージー)シリーズ

XAG P100 Pro

項目 スペック
タンク容量 40L
最大作業効率 約40ha/h
作業幅 約10m
特徴 AIによる圃場認識・自動飛行・自動補充ステーション対応
参考価格 200〜250万円前後

DJIに次ぐ世界2位のシェアを持つ中国メーカー・XAGのフラッグシップモデルです。AI搭載の圃場認識機能が優秀で、不整形な農地でも自動飛行ルート生成の精度が高い点が強みです。自動補充・充電ステーション「XAG R80」との組み合わせで省力化をさらに進められます。

ヤマハ発動機(国内老舗メーカー)

FAZER R G2

項目 スペック
タイプ ガソリンエンジン式無人ヘリコプター
搭載量 32L
作業効率 約1ha/4〜5分
稼働時間 連続飛行最大約30分(燃料補給で継続可)
参考価格 600〜800万円前後

1990年代から農業用無人ヘリを手がけてきたヤマハの主力モデルです。ドローン(マルチコプター)ではなくヘリコプター型で、強風・雨天条件でも安定した飛行性能が特徴です。バッテリー不要のガソリン式で、長時間連続作業が可能。価格は高めですが、圧倒的な耐久性と信頼性から北海道などの大規模農業地帯で支持を集めています。

機種選びの目安:規模・目的別おすすめ

あなたの状況 おすすめ機種
初めて導入する小規模農家(〜5ha) DJI Agras T10
中規模農家(5〜30ha)または兼業散布代行 DJI Agras T25
専業散布代行業者・大規模農地(30ha〜) DJI Agras T50 / XAG P100 Pro
強風・悪天候でも安定作業したい・北海道など大規模農業 ヤマハ FAZER R G2
コスト重視で補助金を最大活用したい DJI Agras T25(補助金対象実績多数)

購入前に確認すべき3つのこと

1. 操縦資格・講習の受講

2022年12月から「無人航空機操縦者技能証明制度」が始まり、農業用ドローンは一等・二等無人航空機操縦士資格の取得が推奨されています。機種によっては購入時にメーカー認定講習の受講が条件になるケースもあります。購入前に必要な資格・講習を確認してください。

2. アフターサポート・修理体制

農薬散布ドローンは繁忙期(田植え前・夏場)に集中して使用します。この時期に機体が故障した際の修理対応スピードがビジネスの生命線です。購入前にメーカーまたは販売代理店の修理対応日数・代替機貸し出しの有無を確認することをおすすめします。DJIは全国に認定サービスセンターが多く、部品調達が比較的早いと評価されています。

3. 複数社から見積もりを取る

同じ機種でも販売代理店によって価格・付属品・講習費用の含まれ方が異なります。また、補助金申請のサポートをしてくれる代理店かどうかも重要なポイントです。1社だけで即決せず、複数社に見積もりを依頼して比較することで、より条件の良い購入ができます。

まとめ

農薬散布ドローンの機種選びは「規模・目的・予算」の3軸で考えるのが基本です。

  • 小規模農家の自家散布→ DJI Agras T10
  • コスパ重視の中規模・散布代行入門→ DJI Agras T25
  • 大規模農地・本格的散布代行→ DJI Agras T50 / XAG P100 Pro
  • 悪天候・長時間作業→ ヤマハ FAZER R G2

補助金を活用すれば初期費用を大幅に抑えられます。DRONE HUBでは農薬散布ドローンの導入支援・機種選び相談・複数社お見積もり提案も承っています。お気軽にお問い合わせください。

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この記事を書いた人

1等無人航空機操縦士資格保有

1等無人航空機操縦士を持つスタッフが、ドローンの可能性を広げるため、有益な情報の発信や飛行に関する情報をお届けします。人手不足の解決や、実現不可能だったことを実現していく可能性を秘めたドローンを様々な方へ理解いただき、有用性を実感できるようなメディアにします。

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